読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

えんがわあぶり

精神疾患を馬鹿にしていたら自分が精神障害者になっていた。

私はもっとすごい人のはずだった間違いじゃなかったって自分に言い聞かせて何度目

何度も何度も反芻した高校時代過去の写真を振り返れば過去の私が未来の私が死なないように残してきたデータの記憶がちりばめられている私はそれを何度も何度も見返して自分を少しだけ褒めてまた前を向く。前を向けばそんな時代なんてどこ吹く風で、障碍者の、留年生の、どこの団体にも属することができなかった事実だけが立ちはだかっているそれって誰のせい誰のせいって言ったら私のせい?よく考えりゃてめえのせいお前がいなければ私は普通に過ごせていたのかもしれないそもそも受験をしなければこんなことになっていなかったのかもしれない、そもそも。そもそも(ここでつばを飲み込む)誰かと誰かが出会わなければこんな気持ちにならなかったのかもしれない承認欲求は誰が考えたマズローかいやもっと昔から人は水面に向かって自分の顔を確かめていたんだよきっとそうさ承認欲求を生み出したのは水面だ水面に何も映りさえしなけりゃ誰もが不安におびえることなんてなかったのかもしれない。むしろ何者かもわからないからに入っている未知の恐怖が生まれていたのかもしれないそもそもその恐怖ってどこから生まれるの自我か自我はどこから生まれた脳みそ。脳みそがなければこんなことになっていない自我を失ったカマキリは幸せそうか。きっと幸せじゃない私は彼氏のことだって食べたくないそれを養分に妊娠して出産なんてしたくないぶよぶよの塊の中に行く専の命を宿したくない私の産む子供はカマキリの卵よりきっと憎らしい。

 

高校の写真を見た誰もが笑顔だった私も笑顔だった不細工な笑顔だったでも幸せそうだったすごくすごく満たされていた全員に愛されていた努力を知られていた心配されていたその心配はどこにいったんだろう誰が私を覚えているだろう誰が私がいたという事実を覚えているだろう教師になりたいと言っていた高校生の私はどこへ行ったんだろう私は幸せだったか辛くても笑顔だったか泣いても仲間がいたか前に導いてくれる仲間がいたか今は。(ここでつばをのみこむ)今は?今お前が見てんだろうそのめんたまでお前はその足で立つしかない立つしかないボキボキに折れたその精神を震え上がらせて立ち上がれ立ち上がれ立ち上がれお前の見ている景色はもう少し上だったから下だったか広かったか狭かったかなんでもいいだろお前はお前だよ起きろ目を覚ませお前の人生お前が決めろ。お前の人生だ、お前が決めろ。誰にも流されるな誰にも誘われるなお前は知ってるよお前の努力お前の努力知ってるよ今までで一番つらかった努力誰も知らない努力知ってるよ認められるだけが努力じゃねえよ

 

神様に祈ったってお天道様が見てたってあいつら助けてくれねえの20何年間生きてきてやっとわかったんだ自分で決めた道誰かのおかげだって思うなお前のおかげだお前の人生全部お前の責任だ。生きろ、生きろ、この世はかくも生きづらいでも生きなきゃ、見返せねえだろあの頃の自分に申し訳ねえだろ過去の自分に顔向けできねえだろ10年前に会ったときにごめんねなんて言いたかねえだろ。(息を吸う)正直こんなに落差ある人生ってなかなかだと思うんだそうでもないかでも私この人生しか知らないから結構波乱万丈だって思うんだでもそれでいいんだよいいんだよ他人と比べたっていいこと絶対ないんだ。それわかっててやっちゃうからだめなんだよな。でもいいんだよ人間だから無理しなくていいんだよ思いっきり他人を批判しろ、好きなものを褒めて生きていけ。風の様になんていきれないんだから泥のように生きていけ。いつかそこには花が咲くんだろ。

 

生きててくれよ。まだはじまったばっかだろ。