えんがわあぶり

精神疾患を馬鹿にしていたら自分が精神障害者になっていた。

原因不明の結節性紅斑になった話

おはようございます。寿司マーブルです。

やっと結節性紅斑がおさまり、抜糸も済ませたのでブログにまとめようと思います。

 

そもそも結節性紅斑とは

health.goo.ne.jp

ここみると詳しく載っています。すねに重点的にしこりのある紅斑ができる病気です。

ただ、紅斑のできる病気は数多くあり、なかなか自己診断ではたどりつけないですね。

そして結節性紅斑自体がウイルス感染によってできるものなので原因の確定が非常に難しいです。

最初は「どっかでぶつけたかな?」というあかいあざのようなものがうっすらとできて、次の日には虫刺されの様に数か所に赤い点々ができていました。

しこりがあるので蚊に刺されたときの腫れと似ているんですね。水疱瘡の様に細々としたものでもなく、帯状にもならず、思ったよりもまばらにできました。だから余計に判別しにくかったです。そもそも虫刺されと勘違いした時点で病院に行くものでもないなと思っていました。(この時に行っておけばよかった)

重症化すると腕や太ももにもできます。最初に現れたすねの紅斑は4日後には熱を持ち赤く腫れあがり、ゲボ痛くなっていました。

写真があった方がわかりやすいですね。

 

1日目

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1日目の時に撮った写真ですが全く気付きませんでした。でも痣にしては少し変な色をしていたし、この日酔っぱらってこけましたがぶつけた覚えもなく、次の日に見つけて「?」となりました。

 

4日目

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こんなに広がるなんて思っていなかったよね~。

あの小さなあざが「骨折か?」と思う位に腫れました。

他の部位も紅斑ができています。手の甲にもできました。虫刺されっぽい感じが伝わりますでしょうか。尋常じゃないくらい痛いです。

腫れて皮膚はパンパンになっており、心配して調べると「蜂窩織炎」といった恐ろしい病名も出てきて「死ぬのかな…」と思いながらひび割れしないように乳液を塗ったりしていました。おそらく無駄なのでやめた方がいいです。

立ち上がるたびに足の紅斑すべてに体重分の圧力がかかるため、立ち上がってしばらくは動けません。トイレに行くのもやっとで5日目はエクソシストのような格好で動いていました。おそらくここまで激痛になったのは3日目に痛みを感じたにもかかわらず3キロほど歩いたことにあると思います。ギィイ~~~・・・・ンという痛みが脛を貫き「もうダメなんですわ」と言いながら涙が出る感じでした。本当に痛かった。

ラナケインや湿布で対処しましたが効いた感じは皆無でした。

本当は5日目に病院にかかる予定でしたが最寄りの皮膚科が休診だったため、6日目にやっと行きました。ちなみに5日目の歩行数は15歩くらいだと思います。

 

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絵にするとこんな感じですね。4日目までは一体何が起きているのかわかりませんでしたが、親が「結節性紅斑では?」と病名を探し出してきました。形も似ているし症状もあっている。ただ病院に行かないと何ともならないので寝たきりになってやり過ごしました。

 

 

病院に行こう

 着替える事すらできずパジャマで行きました。(お風呂も入れなかったのでとんでもない状態だった)

うつの時に歩行困難になったことがあり杖歩行をしていたことがあったので、杖が大活躍。ただそれでも歩行はきつかったです。彼氏に付き添ってもらってヨボヨボと最寄りも小さな皮膚科に受診しに行きました。一応経過の写真を見せる場合に撮影もしており、メモに1~6日間の状況を書いて渡しました。

そして足を見せたとたん「あららら…」と言われました。

「これ結節性紅斑だから!1週間もよく我慢できたね!大きい病院で見てもらうものなので紹介状書きます!痛いでしょ!これ痛いのよ!風邪ひいてなかった!?引いてないのね!じゃあちょっと何によって起きてるかわからないから皮膚を切り取って調べてもらわなきゃいけないからね!紹介状書きます!ウイルス感染だけじゃなくて自分自身を攻撃してることもあるからね!」

をバババとまくし立てられあれよあれよという間に大きい病院へ。

車に乗っている間先生の言葉を反芻していました。

 

「皮膚を切り取って調べてもらわなきゃいけないからね!」

 

知っています。調べました。原因不明の結節性紅斑は皮膚生検をする必要があるのです。

高校3年生まで血液検査で大暴れしていた寿司にとってこれはかなり過酷なものでした。

 

「皮膚を切り取って調べてもらわなきゃいけないからね!」

 

どうやって…?

 

待ち時間の間に調べていると、「痛い」「痛くない」「死ぬほど痛い」「麻酔が痛い」「そんなに痛くない」とレビューが様々。

皮膚を切り取るどころか局所麻酔も初めての私は「局所麻酔 痛い部位」「局所麻酔 痛くない」「局所麻酔 痛い」といった検索ワードで自分をどんどん追い詰めていくのでした。膝が…膝が痛いんだね…まぁ一番大きいところは脛だから大丈夫かな…脛が痛いって言ってる人いないしな…うんうん。

 

大きい病院の皮膚科の先生に見てもらうと、「あぁ~」と言われやはり結節性紅斑であるといわれました。

「これといった症状がないので皮膚を切り取って調べる必要がありますね~」

 

しばし固まる。

 

「ど、…つ、あ、い、痛くないですか…?」

「えっ?あ~麻酔はちょっと痛いですね」

「はぁ~ん…。」

「とりあえず血液検査を受けてもらって、それで一回確認しましょう。」

「はぁん…。」

 

ここでナースさんが「車いすの方がいいでしょ!」と持ってきてくださいました。

車いす。とても快適です。振動が少し痛いけど。

地価の採血の場所までエレベーターで向かいます。この時彼氏に操縦してもらいましたが人の脚を轢きかけたのでかなりスリリングでした。

そして下につき、皮膚生検のことを考えながらどんどん気がめいっていると、彼氏が車いすについているブレーキをガチャガチャいじっていました。

 

 

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死ぬかと思いました。

 

こうして採血が終わり30分ほど結果が出るまで待ちます。

もう呼ばれなければいいのにと思いながら「局所麻酔 痛くない」で必死に検索をかけているとしばらくしてから「お寿司さん」とナースさんに呼ばれました。

 

先生に結果の紙を手渡され重要な数値だけ説明してもらいます。

「特別数値に異常は見られませんでした。腸の数値も安定していますし血球が異常に多いということもありません。ただCRPが基準値を大幅に超えて9.1でした。これは足の炎症によるものだと思います。」

CRPは炎症の数値です。これは異常に高いと大変な奴です。

この時ナースさんが「まあ…」と言っていたので平均値を調べました。

基本は0.3くらい。10以上から入院が必要になってくるとのこと。9

以上は寝たきりになる程度の痛みです。

そりゃ痛いわ。

 

「やはりこれだけではわからないので皮膚生検を行います」

「どんな感じで…?」

「え?う~ん簡単に言うと(ボールペンで丸と楕円を書き始める)炎症の一部を楕円形に切り取って検査します。」

「なるほど…(あ~わかったよ。スライサーみたいなのでス…てとるんだ。さっきのカバンアタックに比べたら余裕だな…)」

 

 

皮膚生検を行う

切り取っていいよという書類に名前を書いていよいよ皮膚生検。

簡易的な手術台のようなベッドに横になり、4~5人の看護師さんが対応してくれました。この間先生は周りをうろうろしています。

マーカーを取り出し、どこを切り取るか話しています。「う~ん、ここかな…」とあれこれやっているうちに感覚で分かるんですが完全に膝です。これは膝を切り取ろうとしている。

 

「局所麻酔 膝 とても痛い」

 

血圧と体温を測っているうちに恐怖で「ううう…」と泣き始めます。

高すぎる血圧に「大丈夫…?」とナースさんに心配される始末。

「麻酔なんてしたことないもんねえ。怖いよねえ。大丈夫だからねえ。」

と声をかけてもらいつつ、ナースさんの「音楽!」の掛け声で穏やかなSMAPが流れてきました。後で聞いて理解したくらいで聞く余裕がなかったです。

 

今年22の女の泣き声、励ますナースさん、そしてSMAP

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おいおい泣く私に先生が「そんな嫌なら…やめる?」と聞きました。

 

「やだ~~~…!!!!(もうやめてください。やめましょう)」

 

「おっ!やるの!えらいねえ!」

 

「ぐぅぅ~~~…(違います)(届この思い)(泣く)」

 

「じゃあ今から麻酔していきますね(シートペタ)」

 

「おおん・・・・・おおおん・・・・・!!!!!!」

 

・・・・・・・

痛くない。

 

全然痛くない。刺さったのはわかるけど痛みは採血の方が強い。

 

「い・・・いたくないです・・・・ごめんなさい・・・」

「あら~~よかったわねぇ看護師さんが上手だったのねぇ!」

「はい~~・・・・すいません・・・・・(泣きやむ)」

 

痛みよりも恐怖でどうしても泣いてしまうので(今年22)

どうにかしたいですね。無理かな。

 

麻酔は2本打ってもらいましたが2本目は全く何も感じませんでした。

切られてるのも全く分からない。

先生の「脂肪の方まで取ってね」の声で「めっちゃ取られてるやん」となったくらいです。スライスじゃ何もわからないんですね。

 

縫合は針の刺さっている感覚がありましたが、そんな痛いということもなく、15分もかからずに終わりました。3針縫った。

 

1週間後抜糸で来るように言われ、痛み止めと胃薬、最強のステロイドをもらいこの日は帰りました。

「お世話かけました…」とお辞儀したところ「いいんだよ…」という和やかなムードになったのであの病院は最高です。

 

 

一週間後

そして昨日、無事に抜糸を終えました。正直抜糸も検索しまくっていたいのかどうか調べていたんですが、実際は

 

パチンパチンパチン ペタペタ 終わり。

 

抜糸ってあんなにあっけないんですか。最先端医療は本当にすごい。

薬もばっちり効いて切られたところ以外は無痛だし、痛み止めを飲めば切られたところの痛みもある程度収まるので歩行が遅い以外生活に支障がなくなりました。

 

病院は最高。行けるなら行った方がいいと感じた一週間でした。

 

ただ生検をしたにも関わらず特に異常はなかったようで、本当に突き止めたいなら胃カメラとかもっと詳しい検査をしなきゃいけないみたいです。

まぁ炎症は収まっているし色素沈着もいずれは収まるので大丈夫でしょう。

再発したらまた来てくださいねとのことでした。

 

色素沈着が早く収まってほしいところですが(全部痣の様になっている)、結節性紅斑は再発があるのが怖いですね。

個人的には体重の減少による免疫力の低下に過労が重なったことで引き起こされたのかなと思っているので(その日お酒を飲んだことは関係ないと思いたい)適度にご飯を食べて再発しないように気を付けたいと思います。

 

結節性紅斑は女性に多い病気ですが男性ももちろんなります。

私生活にかなり支障が出るので「この斑点はなんだ?」となったら痛くなる前にダッシュで病院に行ってください。もっと危ない病気の可能性もありますからね!

 

病気の疑いがあるときは意外とブログの意見が参考になったのでこの記事も誰かの参考になればと思います。

 

まとめ

・膝付近の局所麻酔は痛くない(ちょっとチクチクする)

・皮膚生検は痛くない。術後の方が痛い

・抜糸は全然痛くない

・結節性紅斑は死ぬほど痛い

・私生活に支障が出る程度の痛みがあるとメンタルの落ち込みがほぼなくなる。

 

誰かの参考になりますように。

現場からは以上です。